ここにも経済格差の影響が出ているのでしょうか。国も道路なんかより、もっと大切なところに予算を使って欲しいですね。予算の無駄遣いしている中央省庁もしかり・・・
ここから******************
『ひまわりクラブ:過密、新潟市設置の学童保育所 79施設のうち指針超43 /新潟』
◇背景に働く母親増加、核家族化…
新潟市が設置する79カ所の学童保育所「ひまわりクラブ」のうち、厚生労働省の示す指針を超えて児童数を受け入れる施設が43カ所に上ることが分かった。保育所の「狭さ」による事故の危険性やストレスなどが心配され、施設内で長時間を過ごす夏休みを前に、環境改善を求める声が高まっている。
ひまわりクラブは、保護者が昼間家庭にいない小学1~3年生を対象に、放課後の遊びや生活の場を提供する。小学校区ごとに設置し、運営を市社会福祉協議会に委託。場所は小学校の敷地内や空き教室、近場の一戸建て住宅などさまざまだ。
少子化と逆行し、新潟市では入所児童数が急増。待機児童はゼロだが、05年4月の3724人から、08年同は約5160人となった。核家族世帯や働く母親の増加、子供が狙われる犯罪への不安などが背景にあるとみられる。
厚生労働省は、07年10月に学童保育所に関するガイドラインを策定。「集団の規模は40人程度が望ましく、最大70人まで」「児童1人あたり1・65平方メートル以上の面積を確保することが望ましい」など望ましい運営体制を示している。だが、新潟市では31カ所で70人を上回り、施設の広さが十分でない施設も17カ所(うち5カ所は重複)に上る。
市は別棟を増築、確保して分割運営を進めるほか、今年度から指導員を50~60人補充した。だが、43カ所のほとんどで改善の見通しは立たない状態だ。市こども未来課は「順番に対応するつもりだが、少子化の中で今後も(学童保育所の)需要高が続くか分からず、安易に施設増強に踏み切れない部分もある」と話している。
◇「40人向け」に68人--松浜ひまわりクラブ
新潟市北区の「松浜ひまわりクラブ」。午後3時を過ぎると、100メートルほど離れた松浜小学校の児童が「ただいま」と元気よく駆け込んでくる。半数は和室に直行し、まず宿題を片付ける。
「ほら、ものを書くときはテーブルでしょ」。指導員の山田智恵さん(32)が床にプリントを広げていた男児に声をかけると、「だって場所がないから、僕はしょうがなく畳の上でやってるんだよ」と返された。
定員40人を想定した松浜の一戸建て施設には、現在68人が預けられている。平日の場合、午後3時~6時半で全員が集まるのは約1時間。だが、ピーク時には和室8畳の学習室と板張り24畳の遊戯室はぎゅうぎゅうの状態だ。
山田さんは「狭いので、すれ違う時にひじや足がぶつかり、必要のないケンカが始まることも度々」とため息をつく。時には転ぶこともあり、けがにもつながりかねない。長期休暇中は近くの公園へ行って児童を分散させるなどの工夫をするが、雨天時や冬場は室内が中心。真冬に息苦しくなった子供が、自分で窓を開けることもあったという。
指導員の市村周子さん(45)も「静かに勉強したい子と、体を動かして遊びたい子が両立できず、一斉指導ばかりになる。本当は子供の意見を尊重したいけれど……」と悩む。
松浜の保護者会には「事故が起きなければ、施設は狭いままなのか」など厳しい意見も寄せられている。1年生の長女を預ける新潟市北区の会社員、此村栄子さん(36)は「夏休みは一日中、ひまわりクラブで過ごすので、空気の悪い中でストレスがたまらないか心配。もっと広い場所を確保してほしい」と訴える。
ニュースソースはこちらPR