「里親ファミリーホーム制度」と言う制度があることを初めて知りました。確かに行政の支援がないと難しい制度と言う感想です。
里親ファミリーホーム制度:導入5年、県内わずか2施設 /千葉
◇行政はさらなる支援の手を
千葉県が03年度に導入した「里親ファミリーホーム制度」の普及が進んでいない。この制度は児童虐待などの増加で、家庭のぬくもりの必要性を求める機運が高まったことを受け導入された。しかし、導入後5年間に県内で開設されたホームは2施設にとどまっており、関係者からは「さらなる行政支援が必要」との声が上がっている。厚生労働省の06年10月の調査によると、何らかの理由で親と暮らせない「要保護児童」は全国に約4万人いるが、児童養護施設の平均入所率は91・7%と慢性的に満員状態。「ホームは児童の新たな受け皿」(同省家庭福祉課)として注目され、今国会には国としての制度化を目指した児童福祉法改正法案も提出され、29日には衆議院本会議で可決された。
県内には「里親ファミリーホーム全国連絡会」の会長を務める広瀬タカ子さん(60)が運営する「ひろせホーム」(君津市人見2)など2施設がある。
通常の里親制度は1~2人の児童の面倒を見るが、ホームでは行政からの委託で、5人前後の児童が一緒に生活する。里子1人に対し、県からは生活費など月額計8万1680円が支払われる。一方、養護施設は10万円前後で、補助事情は満足ではない。こうした背景から、里親やホームに預けられる児童は増えず、両制度で保護される児童の割合は、ホーム制度導入年度の33%を除き、毎年度15~20%にとどまっている。
広瀬さんは「ホーム制度を定着させるには、行政が研修内容や認定基準をきちんと定め、人材育成を図ることが必要」と指摘。連絡会の若狭一広事務局長(44)は「基準を満たしたホームを『子育てのプロ』として認め、資金援助をすべきだ」と話している。
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